シザーハンズ

ということで、久々の1人の時間をDVDをゆーっくりと見て過ごした私。いつもなら、ちょこちょことマメに中断を余儀なくされるので、1本を集中して観たのも久々。これは十年以上前に観たのだけど、記憶がかなり薄れていたので再び観ることにしたのだ。
今はもうおなじみとなった、ティム・バートン&ジョニデのコンビの最初であるこの作品。古城に住む孤独な発明家の博士が作ったエドワードという、本物の人間と体もハートも寸分違わぬ人造人間というのがジョニー・デップの役どころ。ところが完成間近で博士が亡くなってしまう。残されたエドワードの未完成の部分とはハサミで出来た手。ひょんな事から心優しいセールスレディのペグに引き取られ、初めての街暮らし&街の人々との交流を通し、色々な経験をし、ウィノナ・ライダー扮するペグの娘と恋にも落ちる。ウソみたいにカラフルに彩られた街、そんな街で日々退屈な日常を送ってる主婦達、切ないまでに純粋なエドワード。薄暗い古城とカラフルな街のコントラストが、ハサミの手を持つエドワードとうわっつらだけの街の人々との関係性を象徴しているかのよう。最後はやはり切ないラストなのだけど、これがお互いにとってベストな道なんだろうなという終わり方。切ないけど心温まるラストというのがまたいいのだ。雪が降るたびに、古城から吹き上がる氷の粉雪のシーンを思い出しそう。中盤でエドワードが騙されてると知りつつも、ウィノナのボーイフレンドの家へ泥棒に入り、警察に捕まってしまうというシーン。ウィノナがどうして騙されてるのを知りつつやったのかを尋ねると、ひとこと「君が頼んだから・・」と・・。
この映画ではやはり、ティム・バートンらしい薄暗い古城や街の世界観、ジョニー・デップ扮するエドワードのあの、観る者全てを引き込むほどの悲しげな瞳がとっても印象的。関係ないけど、ウィノナ・・万引き事件やらあったけど、あどけなく絵に描いたようなものすごい美少女っぷりでした。