恋に落ちたシェイクスピア 

舞台は16世紀のロンドン。まだ芝居小屋の作家だった若き日のシェイクスピアと彼の作品に惚れ込み、男装までして(当時は女性が舞台に上がることは禁じられていた!)、彼の舞台のオーディションを受けて舞台に立った貴族女性ヴァイオラとの恋の物語。フィクションなんだけど、彼の恋心がどんどん燃えていくにつれて、作品『ロミオとジュリエット』もどんどんと書きあがっていくというストーリーの進み方も良かったし、何よりグウィネスが爽やかで凛々しくて、内に秘めた情熱を持つ貴族の女性をとても上手く演じてたのが良かった。ラストは結ばれない二人なのだけど、悲しい感じじゃなくて爽やかだったし、その後のシェイクスピアの作品『十二夜』へと繋がっていく・・・という終わり方も素敵だった。グウィネスって、『愛しのローズマリー』を観てから好きになった女優さんだけど、取り立てて美人ってわけじゃないのに、映画の中では目が離せないほどにすごく魅力的。過去にブラピが参ったのも納得。この作品は脚本賞や作品賞、主演女優賞なども獲得してる。あ、ちなみにシェイクスピア役はジョセフ・ファインズ(『キリング・ミー・ソフトリー』などに出演)。