想像力のない人

今朝もまたタカ坊は「長生きなんてしたくない。年取ってまで生きていたくない。」と言っていた。今まではどうしてそんな無責任な事が言えるのだろうと思っていちいち反論してたけど、もうこの人には言っても無駄だなと思って何も言わなかった。一言「子供が成長するまでは生きないとね・・・」とは言ったけど。せっかく生まれてきたのに、せっかくここまで育ててもらったのに、「長生きしたくない」なんてよく言えるよなぁ。きっと周りの人がどれだけ悲しむのかという想像力が欠けているんだろうなぁ。親より先に死んでしまった子供に対する親の悲しみ辛さ、人生の伴侶に先立たれた夫・妻の悲しみ辛さ、孫の顔を見ることなく死んでしまった親に対する子供の悲しみ・・・そんな事を想像したら、そう易々と軽々しく「長生きなんてしたくない。」なんて私は絶対に言えない。大好きな人達が想像を絶する悲しさを味わうなんて、考えただけでもいやだ。タカ坊が私を亡くして悲しんでる姿なんて死んでもみたくない。そのためにもできるだけ病気をせずに長生きしなくてはと思う。子供が出来たらなおさらだ。
私達はきっと何かしらの意味があって生まれてきたんだと思う。どんな意味があるのかはまだ発見できていないけど。きっと何かしらの意味があるはず。もしかしたら、もうその意味を果たしたのかもしれないし、まだなのかもしれない。一生気が付かないのかもしれないし、それが人生というものなのかもしれない。死にたいほど辛いことだってあったけど、「生まれたからには生きてやる」という気持ちを持って生きてきた。辛い時にこの歌のフレーズが自然とこぼれて救われた。だがしかし、なんと簡単に「死」を口にしてしまう人の多いことよ。精神的に弱い人のなんと多いことよ。