ホメオパシーについて

以前から気になっていた『ホメオパシー』を本格的に私自身の生活(日常)に取り入れていこうかなと最近思い始めてきた。そこで、私自身まだまだ勉強し始めの身なので、自分の為にもホメオパシーについて少しまとめてみようと思う。


ホメオパシーとは、『同種の法則』をもとに作られたもので、簡単にいえば『似たものが似たものを癒す。その症状を引き起こす物には、その症状を治す力もある』という原理により、 心身に入り込んだ病的エネルギーを押し出し「病気を終わらせる」療法。 簡単に言えば、「毒には毒をもって制す」的な考え。
200年前のドイツ人医師ハーネマンマラリアの特効薬として知られていたキナの皮を煎じて自ら服用した結果、 高熱、発汗、衰弱などキナの皮が治すというマラリアそっくりの症状を引き起こしたことに 大きなヒントを得て、ホメオパシーの基本原理(同種の法則)を発見した。
頭痛を例にとると、現在の一般的な薬物療法では、アスピリンなどの鎮痛薬が処方されて「痛い状態」を取り除く。(対症療法) これはその人の知覚神経をブロックして、 実際に痛みの元は体内にあるはずなのに痛みを感じさせないようしている。 要するに病気は治ったように見えても、実は治っておらず、それは抑えられただけであり単に見えなくなっただけなのだ。そうやって薬で症状を抑え込んでしまうと当然、人間が本来持っている病気を押し出そうという自己治癒力もどんどん弱まってくるので病気になりやすく、抑え込んだ症状も根本的に治りきっていない場合が多いので、その症状がまた出てくることも多く、さらに以前よりも薬の摂取量も増えざるを得ないという悪循環に陥る。そうして、年をとると、薬で肝臓・腎臓・脾臓が疲弊し、薬害を起こしやすくなる。
現代医療の薬にあたるものを、ホメオパシーでは「レメディー」と呼ぶが、 「ホメオパシー」では、患者が実際に起こしている頭痛と 全く同じタイプの痛み方の頭痛を起こすレメディを処方する。 要するに、頭痛がするのに、頭痛のもとを与えると言う、普通では考えられないことをする。 すると、これに反応して体の免疫機能が自ずと免疫力を上げる。 このように人間の自然治癒力に「刺激」を与えてやって病気を押し出すのがホメオパシー
このホメオパシーのレメディは自然界に存在している物を使って作ってあるが、病気の症状を起こすものは毒が多いので、 レメディーになるものも毒が多い。 ただし、レメディは天文学的な数字で希釈してあって(銀河系に涙1滴が溶けている程度の濃度まで薄める)、原物質は全く入ってないので、薬のように副作用もない。その何度も希釈し、物質の性質が染みている小さな砂糖玉を舌下で溶かして服用する。
症状とそのレメディーの性質が一致していれば、その人の肉体や精神面を刺激して自己治癒力を高めるスイッチが入る。レメディーはスイッチを入れる役目だけで、後は自己治癒力が病気を押し出してくれる。
症状と同じレメディーを摂ればいいのだが、同じ症状でも異なった性質をもつレメディーがいくつもあったり、自分が自覚している以外の潜在意識に合う物を摂らないと効かなかったりと・・・レメディ選びは難しい。なぜ難しいかというと、ホメオパシーには、肝臓が悪いからといって、現代医療のような『肝臓の薬』というのはないからだ。ホメオパシーではなぜその人が肝臓が悪くなったのか、一人一人時間をかけて問診をしてその原因を探って、その人に合ったレメディを処方する。 ストレスから悪くなった人もいれば、酒の飲みすぎで悪くなった人もいるし、薬の飲みすぎで肝臓に負担がかかった人など原因も人それぞれ。
日本ではホメオパシーが入ってからまだ日が浅いので、あまりメジャーではないけれどヨーロッパでは民間医療として結構普及していて、イギリスでは国も認めた医療で保険ももちろん適用されるし、薬局等で簡単に手に入り家庭でも普通に使われているもの。
イギリスやフランスでは医師法薬事法と並んで、ホメオパシーを取り扱う法律もあるし、イギリスではホメオパスホメオパシーを処方する人・専門家)になる為の国家試験もあり、フランスでは医師しか処方できないなど、国によって制度は違えど、結構認知されている療法でもある。