キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 

以前観たスピルバーグトム・ハンクスの『ターミナル』で期待していたコンビなだけにがっかり度大だった経験もあったけど、今回はディカプリオも出てるということでめげずに借りてみた。結果は小気味いい感じでテンポも良く、まあまあおもしろかった。両親の離婚を機に家出をしたフランクが16歳から21歳になるまで、数々の職業(パイロット・医師・弁護士)を詐称してなりすまし、小切手も偽造して400万ドルを稼いだという実話に基づいた作品。トム・ハンクスはその少年詐欺師を追うFBI捜査官の役なのだけど、映画の中でホテルに滞在中のフランクを追い詰めて、とうとうご対面!という場面が天才詐欺師っぷりを楽しめて個人的に一番好き。そもそも、少年がなぜ詐欺師になったかというのも、実は少年のファザコン魂からくるもので、落ちぶれてしまった父親にもう一度昔のように格好の良い父親になってほしいという思いやら、母親とよりを戻してまた3人で仲良く暮らしたいという思いやらが背景にあるのが少し切ない。しかし、ディカプリオって昔から『パパ』『ママ』が似合う男の子だと思う。演じていて全く違和感がないっつーか・・・。